それでも世界は変わらない

BASARA幸村夢。分岐ありで死ネタと生還ネタがあります。トリップ主のお話。

イメージソングは鬼束ちひろの「蛍」。これもいい楽曲なんだ……。

大坂夏の陣のころのお話。史実では、夏の陣時点での幸村は49歳だったので、まあBASARA年齢(?)の幸村が出陣するのは歴史通りでは全然ないんですけど、そこはまあBASARAだから。ということで。

全体的に、悲劇のヒロイン感が強いかな…とはちょっと思っています。トリップ主なので、その庇護者でもある幸村がいなくなってしまうと、今後の彼女の立場は果たしてどうなるのだろうか…と思ったりも…する……。伊達さんが保護してくれないかな。(他力本願)

いやでも展開(歴史、未来ともいうけど)を分かってて送り出すのって相当きついよな…。あれだけ縋ったらいやでも気づくでしょうね。

  • 生々しく血の通った記憶だけを胸に抱いて。←お気に入り。

いとしき人よ、永遠であれ

永遠は「とわ」と読むとリズム感がいいかもしれない。

死ネタのほう。

幸村の一人称は、俺と某が混在しています。わざとです。夢主のことを呼び捨てにしていたり、殿をつけていたりします。わざとです。

普段飄々としている佐助が、幸村の死に際に声を荒げて「起きろよ!!」って言ってるのがポイント。

身体はさすがに持って帰れないから、形見である二槍(ぼろぼろ)だけ持って帰りました。身体のほうはおそらくどこかに埋葬したのでしょう。死をまざまざと突きつけられるのは本当にしんどいと思う。

このころのわたし、お話に和歌を入れがち〜〜。(佐助長編の番外編にも使ってます)

みんな高校生のときとかさ、授業そっちのけで国語便覧や社会科資料集読んでたよね?ぜったいわたしだけじゃないと思ってる!!笑

紅の初花染めの色ふかく 思ひし心われ忘れめや
(紅色の初花染めの色が深いように、あなたを深く恋い慕った心を、私は忘れることがあるだろうか(いや、忘れることなどない))

古今和歌集より。めっちゃ好き。

そして世界は生まれ変わる

生還ネタのほう。

死ネタで終わるには(わたしが)しんどすぎて、(わたしを)救済するために書いたお話。細かいことは気にしない。だってBASARAだから。魔法の言葉です。

遺された者にとって、大切な人たちを「忘れてゆく」ことは恐怖だと思います。この頃は現代のような記録装置なんてないし。声も姿も朧げになってゆくというのは、ある意味で時間薬ではあるけれど、残酷ですよね。忘れたくないのにね。でも生きていくってそういうことなんだろうな。そうしないと生きていかれないというか。

五体満足で帰ってきてくれた幸村と佐助。奇跡じゃん。この頃の彼女は、かろうじて息をしているけど、べつに生きたいわけじゃない(でも死ぬ勇気もない)ので、満足に食事もとらずまさに生ける屍状態。二人はいの一番に彼女のところに顔を出したよ。

絶望からいっきに幸福になるので、彼女の心情の変わり身が早いな〜と思ったりもするのですが、死んでしまったと思っていた人が帰ってきたらそうなるよね。そうして彼女もやっと生き返り(比喩)、彼女の世界も生まれ変わるのでした。

  • 浮かんでは漂い、寄せては返す記憶の波は、確実にわたしを絶望へとさらってゆく。←お気に入り。
  • 「無論。この幸村、約束を違えることなどありはせぬ」←幸村ちゃんと帰ってきてくれた!よかったねえええええ!!!(書き手の心情)